トヨタと言えば、プリウス・アクアといったハイブリッド車開発の先駆けとして、世界中から注目を集めエコカーの時代を切り拓いてきました。

今ではトヨタのハイブリッド車が当たり前のように定着されています。

そして、2018年9月3年ぶりにマイナーチェンジされたシエンタも、もちろんハイブリッド車がラインナップされ、シエンタも低燃費車として好評され注目を集めています。

トヨタのハイブリッド車というだけあって期待度も高かった分、一部では、カタログ燃費よりはるかに下回る燃費性能だという厳しいコメントも多数寄せられているようです。

実際に、購入する前にカタログ燃費に対してどのくらい実燃費が違うのか、マイナーチェンジしてどのくらい燃費性能が変わったのか等チェックしてみたいと思います。

ハイブリッド車/ガソリン車のスペック

2018年9月にマイナーチェンジされた、シエンタのスペックについてチェックしておきたいと思います。

ハイブリッド車のスペック

  • エンジン:1NZ-FXE型エンジン
  • モーター:2LM型モーター
  • 排気量:1496cc
  • タンク量:42L
  • 最高出力(エンジン):54KW(7.4PS)/4800rpm
  • 最高出力(モーター):45KW(61PS)

ガソリン(4DW)車のスペック

  • エンジン:1NZ-FXE型エンジン
  • モーター:2LM型モーター
  • 排気量:1496cc
  • タンク量:45L
  • 最高出力(エンジン):76KW(103PS)/6000rpm

主要燃費対策として「自動無段変速機、充電制御、可変バルブタイミング、電動パワーステアリング」が搭載されています。

新型シエンタの燃費性能

WLTCモードの燃費

  • 燃費消費率:22.8km/L
  • 市街地モード:22.7km/L
  • 郊外モード:23.9km/L
  • 高速道路モード:22.1km/L

JC08モードの燃費

  • ハイブリッド車:28.8km/L
  • ガソリンFFモデル:20.2km/L
  • ガソリン車4WDモデル:15.4km/L

ハイブリッド車のマイナーチェンジ前のJC08モードの燃費が27.2km/Lでしたので、かなり向上されたのが分かります。

また、2020年度燃費基準+50%を達成し、エコカー減税の対象となります。

購入した最初に受ける車検の自動車重量税が免除になるのはお財布に優しくうれしいですよね。

その一方では、走行場所や走行方法によって、実燃費が20km/Lを下回ってしまうケースもあり、ガッカリしたという声も多数上がってきています。

4WD車ですが、カタログ燃費が15.4km/Lであるのに対して、実燃費が13.0km/Lとなっていま

4WDとしては平均値くらいで、カタログ燃費に対して84.4%達成していることは評価して良いと思います。

ちなみに、2WDの実燃費が13.4km/Lですので差はわずかです。

燃費だけではどちらが良いなどの判断はつきにくいですね。

この他に、2つのスイッチを使い分けることにより、更に低燃費を実現できる可能性があります。

それは、「ECOモード」と「EXモード」です。

ECOモードは、アクセル操作に必要な駆動力とエアコンなどの消費電力などを抑え、燃費優先の走りを実現してくれます。

EVモードは、モーターだけで静かに走行し、エンジン音やガレージなどで排出ガスを抑えたい時に効果を発揮してくれます。

どちらのスイッチも上手に使い分けることができれば、更に低燃費の実現に効果をはっきしてくれそうなシステムですね。

最後にもう一つ忘れてならないのが「G Cuero」「G」「FUNBASE G」のハイブリッド車にだけ標準装備されている「クルーズコントロール」です。

「クルーズコントロール」とは、高速道路などでアクセルを踏まずに一定速度での走行を可能にしてくれます。

こちらも上手に使うことで、低燃費走行に効果を発揮してくれるかもしれませんね。

燃費達成率

カタログ記載燃費ほどの性能が出来なくてガッカリしたという不満がありましたが、燃費達成率という視点でチェックしてみましょう。

シエンタ ハイブリッド車で、燃費達成率は/68%となっています。

これだけでは、良いのか悪いのか判断がつかないので、他車種と合わせてチェックしてみましょう。

シエンタのライバル車とされている、ホンダフリード(ガソリン車」で燃費達成率は、70%程度です。

この他、ホンダ フィットハイブリッド車で67%程度、オハイブリッド車で燃費達成率は63%となっています。

このように比較してみて見ると、シエンタがずば抜けて燃費達成率が悪いとも言えませんよね。

性能への不満

 

冒頭より少し触れていましたが、カタログ燃費では、コンパクトミニバン最高と言っても過言でない低燃費性能が実現されており協調されているシエンタですが、一部ユーザーからは燃費性能の悪さに不満の声が数多くあがってしまっているようです。

シエンタの燃費に関する口コミを辛口チェックしてみると・・・

と不満の

「カタログ燃費は28.8km/Lと書いてあったのに、実際に街乗り走行で乗ってみると20km/Lを下回ってしまった。低燃費に期待していたのに残念です」

「カタログ記載の燃費の60%程度しか性能を発揮していないことにガッカリしました。」

「同等クラスのミニバンの中で低燃費性を誇っているはずだが、正直なことを言ってしまうとそれほどでもないという実感があります」

というように厳しく指摘する声もあり、燃費性能については不満を感じている方が非常に多いようです。

トヨタのハイブリッド車という期待が高かった分、低燃費車を求めて購入を決めたユーザーにとってはガッカリとしたと不満の声に変わってしまったのでしょうね。

まとめ

シエンタの燃費性能については、走行場所などで若干変わってしまうこともあるようですね。

例えば、モーターアシスト走行や、なってリー走行をしてみるとか、急発進、急ブレーキは控える等日頃の運転に注意すれば、高燃費も期待できます。

大人7人がゆったりと乗車でき、安全・安心性能がきちんと搭載されていることをみれば十分に満足できる燃費ではないかと思います。

ファミリー世代から高評価で支持が集められているのも納得ですね。

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