今年9月にデビュー3年目を迎えてマイナーチェンジを行った現行のシエンタは、2015年7月の全面改良で生まれ変わった2代目となります。
先代の初代シエンタは全面改良のなんと12年前の2003年にデビューしたのですが、そのデビュー7年後の2010年、一般的な車ならもうとっくにフルモデルチェンジを受けてもいいくらいの時期ですが、しかし、シエンタはモデルチェンジどころか、製造販売終了となってしまいます。
ところが、その製造販売終了から9ヶ月後、トヨタなどの事情もあり製造販売が再開されました。
そんなこともあり、販売一時中止から5年後、デビューから実に12年後の全面改良ということになったのでしょう。
そして待ちに待った2代目は、その詰め込まれた12年間の時間を一気に吐き出すような、12年先でもニューカーとして通用するような斬新で個性的な、初代と共通するところは名前と小型ミニバンというところぐらい、全く違う車に生まれ変わりました。
引用:トヨタ公式HP
もし、このシエンタが2010年に製造販売が中止されたままだったらどうなっていたでしょう。
この小型ミニバンクラスは、ホンダフリードの独壇場となっていたかもしれませんし、あるいわ小型ミニバン市場は縮小というか、もう小型ミニバン、スモールミニバンというカテゴリーが日本存在しなくなっていたかもしれませんね。
そのくらい2代目シエンタの登場は衝撃的でしたね、そしてこれって売れるの?と思った方も少なくないと思います。
でも、それが売れるんですね、乗用車ブランド通称別ランキングで発売翌月の8月月間2位、翌年は年間3位となりました。
そして、ライバルのホンダフリードもシエンタのフルモデルチェンジから約1年後に同じくフルモデルチェンジ受け2代目にバトンタッチしました。
この2代目フリードは、シエンタと正反対の初代デザインを継承する正統派モデルで販売2年目の2017年年間販売台数でシエンタを上回ることになりました。
しかし、2018年上半期においては、マイナーチェンジを数ヶ月後控えたシエンタに逆転され、マイナーチェンジを待たずにシエンタが勝利するという結果に、シエンタ人気の健在さを見せつけられました。
そんなライバル関係にあるホンダフリードには、フリードプラスという2列シート5人乗りワゴン車があります。
フリードには前身のモビリオ含め代々2列シート5人乗りがラインナップされています。
シエンタの今回9月のマイナーチェンジは、フロントバンパーの形状やフロントグリルのデザイン変更など小規模なものにとどまりましたが、このマイナーチェンジの目玉は一部改良の内容などではなく、同時に発表されたフリードプラスの対抗車、2列シート・5人乗りワゴン車の「FUNBASE G」、「FUNBASE X」の追加発売です。
当然、ガソリン車、ハイブリッド車の両方に設定されています。
引用:トヨタ公式HP
今回は、そんなシエンタの3列シート車に加え新しいく加わった2列シート車の「シエンタの座席アレンジは?座席収納や倒し方・フラットの仕方は?」ということをまとめました。
【座席アレンジは?】
3列シート車
- アレンジ① ノーマルモード
これは通常の3列シートの座席部分に人数分座れる基本のレイアウトです。
今日は、納車したてのシエンタを運転して助手席には結婚したばかりの妻、2列目には僕の親父と妻の父、3列目には僕のおふくろと妻の母、6人で郊外のレストランへランチに出掛けてきます。
と、いう感じのイメージですかね。
引用:トヨタ公式HP
- アレンジ② サードシートアレンジモード
このモードは、1列目、2列目はノーマルモードと同じく基本のままで、3列目のシートを折りたたんで2列目シートの下に格納することにより、最大5人(4WD車は4人)が乗っても、大きめの荷物も積めます。
シエンタの後席にチャイルドシート付けて長女(赤ちゃん)を乗せて、ママとおばあちゃんを2列目へ、運転席は僕(パパ)、助手席はおじいちゃん、ラゲージスペースにはベビーカー積んで家族で動物園へ行って来ます。
なんって感じですかね、ヤングファミリー層って。
- アレンジ③ ハーフラゲージモード
1列目はそんまま2列目は片側を折りたたみ、3列目は折りたたんで2列目シートの下に格納。
今日はパパの運転で私は助手席、後ろには今年中学へ入学した息子と、その隣には黒い大きなケースに入ったチューバ。
今日はブラスバンド部に入部した息子の晴れの舞台へシエンタでGO。
こんなイメージもありですか。
- アレンジ④ フラットラゲージモード
1列目はそのまま2列目は折りたたみ、3列目も折りたたんで2列目の下へ格納。
今日はシエンタを私が運転して助手席には主人を乗せて、後部の広くなったラゲージスペースには自転車2台積んで、隣町のサイクリングコースへ2人でお出かけです。
こういうイメージもいいですか。
2列シート車
- アレンジ⑤ ノーマルモード
これは通常の2列シートの座席部分に人数分座れる基本のレイアウトです。
この状態でもラゲージスペースひろいです。
今日、妻は友人達4人とシエンタで県内の温泉旅館へ1泊2日の小旅行。
それでも女性4人だから荷物いっぱい。
- アレンジ⑥ハーフラゲージモード
前席シートはそのまま後部座席の片方をおりたたみ座席下に格納。
今日は会社の同僚3人とテント、バーベキューセットなどシエンタに荷物をいっぱい積んでキャンプ場へ。
引用:トヨタ公式HP
- アレンジ⑦ フラットラゲージモード
前席そのまま、後部座席は折りたたみ座席下へ格納。
学生時代の友人と二人でシエンタにロードバイク積んで今日は、大会前の最後の練習日。
2列シート車はこれらのようなイメージになりますか、それとも若いカップルのほうですかね。
【座席収納や倒し方・フラットの仕方は?】
3列シート車
- 3列目シートの格納方法
シエンタの3列目シートはダイブイン機構といって、まず、3列目の位置で背もたれを前に倒す。
2列目シートも一旦背もたれを前に倒し、シート後方部分を下から持ち上げ前に倒しておく。
折りたたんだ3列目シートを2列目のシートがあった場所に移動(3列目シート金具が半回転)し、そこに折りたたんで前に倒しておいた2列目シートを戻すと、完全に3列シートが隠れます。
※2列目シートは上記のように背もたれを前に倒して、シート後方部分を下から持ち上げ前に倒す。
2列シート車
- 2列目シートの格納方法
ヘッドレストを下げてシートを一番う後ろにスライドさせ、背もたれを倒すと格納されます。
- フラットの仕方
シエンタはシートをフラットにすることはできませんが、2列シート車は後部座席を格納すると荷室長が2,065mmあるので十分足を延ばして寝ることができますね。
3列シート車は3列目を格納し2列目をたたんでも荷室長1,430mmなので小さい子供なら大丈夫ですかね。
【まとめ】
シエンタだけではありませんが、今のミニバンって意外にシートアレンジの種類って少ないのかもしれないですね。
昔のワンボックスカ―と言われた車は、座席が回転して向かい合って座れたり、座席が簡単に外れたりとレパートリーは今よりも豊富だったような気がします。
もちろんフルフラットのできる車種も多くあったと思います。
引用:トヨタ公式HP
それに現代のミニバンって前席は運転に適したシートに、2列目は豪華な仕様で大きく、3列目は座り心地もよくいかに簡単に目立たないように格納できるか、というところに重点を置いていると思うので、シートアレンジは二の次だと思います。
今のLクラス以上のミニバンだと2列目シートはオットマン装備でゆったり乗れるので、逆にフラット機能は不要かもしれませんね。
でも、近頃は地震や台風などの災害時、特に停電になった時って車中泊する人も多いので、フルフラットできるミニバンも魅力ですね。
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