常にミニバン販売台数の上位に顔を出す日産セレナ。

そのセレナにも当然、現在日本で販売されるほとんどの新車に標準装備されている自動ブレーキが搭載されています。

              引用:日産自動車公式HP

現行のセレナは、2016年7月モデルチェンジの5代目になりますが、初めてセレナに自動ブレーキ(日産の自動ブレーキシステムの名称はエマージェンシーブレーキ)が搭載されたのは、実は先代4代目のモデル末期の2015年11月でした。

フルモデルチェンジを目前に控えたモデル末期のセレナに、セレナとしては初となる自動ブレーキを搭載してしまうところは、さすが日産ですね。
そこで今回は、現行5代目セレナの自動ブレーキは性能悪い?誤作動や事故は?口コミと評価!をまとめました。

【自動ブレーキ性能】

セレナに搭載している自動ブレーキ(エマージェンシーブレーキ)は、フロント単眼カメラで撮影した映像を処理することによって前方の車両や歩行者を検知タイプですが、トヨタやホンダなどは単眼カメラとレーダーを組み合わせたもの、スバルはご存知ステレオカメラを使ったアイサイトを搭載しています。

それらに比べるとセレナの単眼カメラのみという構造はとてもシンプルに感じるので、作動範囲や対象物(車両・歩行者)は、他のメーカーの自動ブレーキに劣らないか比較してみました。

当然、セレナも含め他のメーカーも自動ブレーキの他に、踏み間違い防止や車線逸脱防止などの安全装備をセットで装備していますが、今回はあくまで「自動ブレーキ」単体の作動条件としています。

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もちろん、自動ブレーキが作動する前にメーター内のディスプレイに表示やブザーなどでドライバーに警告する装置は全車に当然装備されています。

上記の4社に限ればすべて歩行者にも対応し、遜色ありません。

作動条件が各メーカーで表現が違うため、完全な比較にはなっていと思いますが、やはり、単眼カメラのみとなるとどうしても信頼性に欠けてしまう感じは否めません。

ただ、JNCAP独立法人自動車事故対策機構の調べでは、現行5代目セレナが対象に含まれる「予防安全性アセスメントランキング2016年度」の被害軽減ブレーキで

  • [対車両]:32点/32点
  • [対歩行者]:25点/25点
  • [その他はみ出し警報]:8点/8点
  • [後方視界情報]:6点/6点
  • [総合評価]:71点/71点

以上の満点で堂々1位に輝いています。

この評価を見れば単眼カメラだけというハンディはまったくないようですが、日産が単眼カメラのみ、あるいはスカイラインやフーガに搭載のエマージェンシーブレーキは逆にミリ波レーダーのみのシステムとしているのはゴーン流コストカットの手法なのでしょうか。


              引用:日産自動車公式HP

しかし、かつてホンダもホンダセンシング搭載車の発売前には、単眼カメラのみのシティブレーキアクティブシステムとミリ波レーダーのみの衝突軽減ブレーキ(CMBS)の2つのタイプがありましたが、現在は併用のホンダセンシングとなりました。

と、いうこともあるので、今後の日産に期待します。

【誤作動】

情報元口コミ

  • 口コミ情報①:雨の夕方約30km/hで走行中、前車無し、障害物無しの状態で警告音とともに自動ブレーキ掛かり約33km/hから13km/hまで減速して解除とういう誤作動の情報。
  • 口コミ情報②:雨の日は光に入りでエマージェンシーブレーキが掛かることがあるようです。
  • 口コミ情報③:50m位先の対向車がタイヤ1つ分はみ出して来た時に、警報機と同時に自動ブレーキが作動して後続車に追突されそうになった。

また、障害物や歩行者がいないにも関わらず、警告音が鳴るという事例が多くありました。

【事故】

これは2016年11月27日に千葉県八千代市で起きた事故ですが、高速道路 同一車線自動運転技術「プロパイロット」搭載のセレナを試乗した客にブレーキを踏まないよう指示した結果、追突事故を起こし2人を負傷させたとして、自動車販売店の店長など3人が業務上過失傷害などの罪で千葉県警に書類送検されました。

当時の千葉日報の記事によると、

千葉県警交通捜査課は、本来は車両の単眼カメラで危険を察知して自動ブレーキがかかるが、事故当時は夜間で雨が降っており、追突された車は黒色だった。

セレナに故障や異常はなく、同課では「対向車の前照灯など道路環境や天候が重なり、自動ブレーキが作動しないまま追突した」と結論づけた。

とあります。

以上のように事故を起こした車両はプロパイロット搭載車の事故ですが、事故の原因は自動ブレーキ(エマージェンシーブレーキ)が作動しなかったことによるものです。

記事の中にのあるように「対向車の前照灯など道路環境や天候が重なり」と夜間で雨でさらに対向車のヘッドライトが重なったこととなっていますが、これって常に何処でもある状況ですよね。

これがもし、セレナのエマージェンシーブレーキシステムが単眼カメラにミリ波レーダーを併用する仕組みのものだったらどうだったでしょうか、必ず作動したとは言い切れませんが、少なくとも単眼カメラで検知できなくてもミリ波レーダーが検知できた可能性はあったと思います。

しかし、上述のように「予防安全性アセスメントランキング2016年度」の被害軽減ブレーキで、単眼カメラのみというハンディが持っていながら1位を獲得する技術がある日産ですから、コスト面だけで単眼にこだわっているのでなないことを信じています。

セレナ以外にも自動ブレーキが作動しないための事故は多数起きている訳ですが、今後技術が進歩し不作動、誤作動の確率は少なくなると考えられる一方、自動ブレーキ搭載車や自動運転が可能な車がどんどん増えるのは確実なので、それらがまったく事故を起こさないということは考え難いため、自動ブレーキに絡む事故率は減っても事故件数が減るかは微妙なところですかね。

 

   引用:日産自動車公式HP

でも、例えばこれらの技術がほぼ完璧なものになり、公道を走れる自動車は基準に達した車だけ、ということにもしなった場合、交通事故ってゼロになるのでしょうかね。

【口コミ評価】

セレナの自動ブレーキの口コミ評価は、先代(4代目)と比べ良くなった、という意見も見受けられますが、やはり誤作動や対象物がないにも拘らず警告音が鳴ったりと、いう情報が多いようです。

この誤作動などの原因が単眼カメラのみのシンプルな構造によるものであるとは考え難いと思いますが、ただ、消費者はセレナのエマージェンシーブレーキの評価がJNCAP独立法人自動車事故対策機構の調べでは、非常に高いということに疑念を感じている方も多く、その要因は、やはり他メーカーとは異なる単眼カメラのみの構造だからという理由に集中しているようです。

ひとつよりふたつ、ひとりよりふたり、というところでしょうか、どう考えてもカメラとレーダーやカメラが二つというほうが安心ですね。

また、千葉の事故による影響も大きいと思います。

【まとめ】

現行セレナは、全体では評価は高いのですが、こと自動ブレーキに限ればミニバン販売台数で常に上位を維持し、さらに2018年上期においてはトップに立った車としては、ちょっと評価が低いようです。

これは日産の同一車線自動運転技術「プロパイロット」。自動運転のできない運転支援機能がセレナに最初に搭載されたため、先進のミニバンというイメージができ、さらにコマーシャルの影響もありセレナイコール自動運転車というか、セレナは日本初の自動運転車というイメージが付いてしまったことで、セレナの安全性に関しては消費者が特に厳しく見てしまうということも一因にはなっているような気もします。

さらに今年4月には「衝突被害軽減ブレーキは万能ではありません」と題した国土交通省の広報が「衝突軽減ブレーキでも走行中の周囲の環境や路面状況等によっては衝突の回避ができない場合があることを啓発するためのビデオをホームページに公開しました」という内容を公表したということもあり、セレナに限らず、自動ブレーキを過信したことによる事故が後を絶たないため、自動ブレーキ搭載車に乗っている消費者も、自動ブレーキというものに不安を持ち、不作動や誤作動、警告ブザーに過敏になっているのではないかということもあります。

これから数年後に自動運転の時代が来ることは間違いないと思いますが、まだ今は発展途上の状況ですので、自動ブレーキの性能の良し悪しに拘らず、自動ブレーキは現在の技術はまだ補助的装備にしか過ぎません。

自動ブレーキが完全なものなる時は、自動運転の技術も完全なものになっていると思いますので、近い将来にはブレーキペダルのない車が街中を走り回ることになるとは思います。


    引用:日産自動車公式HP

今はまだ当然ブレーキペダルも付いているので、運転するほうは、「装備されているので安心」ではなく、「装備されていて良かった」あるいは「装備されていることは忘れていた」と、いうくらいの意識で、自分でしっかり運転することが大事だと思います。

もうひとつ加えれば、車好きに限定されるのかもしれませんが、車って自分でアクセス踏んで、自分でハンドル回し自分でブレーキを踏むっていうことが楽しいのだと思います。

将来自動運転車技術の進歩で高性能の安全技術が一般の自動運転性能を搭載しない車にも、事故防止のために一部搭載されるよになると思いますが、あくまで非自動運転車は、事故を回避するための装備に留めて欲しいと思います。

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