現行フリードは、2016年9月、全面改良を受けて2代目へと進化しました。
フリードとしては、2代目ですが、スモールミニバンというカテゴリーからいうと、前身に「モビリオ」という同クラスのミニバンがありました。
引用:ホンダ公式HP
このモビリオは、2001年12月のデビューで2008年5月まで販売され入れ替わりでフリードがデビューしていますので、実質はフルモデルチェンジを機に車名を変更したということになります。
そうすると、実質3代目フリードというか3代目モビリオというか、ということになりますね。
このスモールミニバン市場は、事実上このフリードとトヨタシエンタの争いになりまが、デザインは非常に個性的なスタイルのシエンタに対し、正統派というか、ホンダスタイルというか、シエンタとは正反対のデザインと言えます。
ただ、グレード構成は似ていますね、違う点はフリードのハイブリッド車には、シエンタのハイブリッド車には設定されていない4WDがラインナップされていること、2列シート5人乗りのフリードプラスもガソリン、ハイブリッド共に4WDを選ぶことができるところで、若干フリードのほうがバリエーションは豊富と言えます。
そこで今回は、共にFF、4WDとも揃えるこの「フリードはガソリン車とハイブリッド車ではどっち?徹底比較と!」いうことでまとめました。
ガソリン車、ハイブリッド車共に代表は、FFがフリード G Honda SENSING 7人に乗り、4WDがフリード G Honda SENSING 6人乗りを対象に調べています。
今回は、2列シート5人乗りは対象としておりませんが、性能などは3列シート車に準じています。
ガソリン車とハイブリッド車ではどっち?
引用:ホンダ公式HP
ガソリン車FF代表のG Honda SENSING 7人乗りの詳細
- L15B型 直列4気筒 直噴DOHC 排気量1,496cc
- 最高出力131ps 最大トルク15.8kgf・m
- 燃費 JC08モード燃費 19.0km/L
- 価格 2,121,600円(消費税込み)
- 環境性能 「平成32年度燃費基準達成車」
ガソリン車4WD代表のG Honda SENSING 6人乗りの詳細
- L15B型 直列4気筒 直噴DOHC 排気量1,496cc
- 最高出力131ps 最大トルク15.8kgf・m
- 燃費 JC08モード燃費 17.6km/L
- 価格 2,332,200円(消費税込み)
- 環境性能 「平成27年度燃費基準+10%達成車」
ハイブリッド車FF代表のG Honda SENSING 7人乗りの詳細
- LEB型 直列4気筒 DOHC 排気量1,496cc+I-DCD(モーター)
- エンジン 最高出力110ps 最大トルク13.7kgf・m
- モーター 最高出力29.5ps 最大トルク16.3kgf・m
- 燃費 JC08モード燃費 27.2km/L
- 価格 2,517,600円(消費税込み)
- 環境性能 「平成32年度燃費基準+50%達成車」
ハイブリッド車4WD代表のG Honda SENSING 6人乗りの詳細
- LEB型 直列4気筒 DOHC 排気量1,496cc+I-DCD(モーター)
- エンジン 最高出力110ps 最大トルク13.7kgf・m
- モーター 最高出力29.5ps 最大トルク16.3kgf・m
- 燃費 JC08モード燃費 25.2km/l
- 価格 2,728,200円(消費税込み)
- 環境性能 「平成32年度燃費基準+40%達成車」
この4グレードの装備はほぼ同じですが、ハイブリッド車のG Honda SENSINGには標準のLEDヘッドライト、LEDアクティブコーナーリングライトが、ガソリン車のG Honda SENSINGではオプション扱い。
また、ハイブリッド車にはハイブリッド車だけの専用装備も多くあり、同じグレードでもハイブリッド車のほうが装備は充実しています。
まあ、価格差を考えればエンジンの違いだけでは物足りないので当然といえば当然ですね。
価格・エコカー減税・装備・エンジン性能・燃費を徹底比較!
FF車
価格
- ガソリン車:2,121,600円(消費税込み)
- ハイブリッド車:2,517,600円(消費税込み)
エコカー減税額
- ガソリン車:約16,300円(取得税、重量税)
- ハイブリッド車:約125,900円(自動車税、取得税、重量税、初回継続検査時の重量税)
燃費
- ガソリン車: JC08モード燃費 19.0km/L
- ハイブリッド車: JC08モード燃費 27.2km/L
エンジン性能
- ガソリン車 :最高出力131ps 最大トルク15.8kgf・m
- ハイブリッド車:最高出力139.5ps 最大トルク30kgf・m(数値はエンジン+モーター)
装備
- ガソリン車:タコメーター、ハロゲンヘッドライト
- ハイブリッド車 :LEDヘッドライト、LEDアクティブコーナーリングライト、車両接近通報装置、ハイブリッド専用エクステリア
4WD車比較!
引用:ホンダ公式HP
価格
- ガソリン車:2,332,200円(消費税込み)
- ハイブリッド車:2,728,200円(消費税込み)
エコカー減税
- ガソリン車:0円
- ハイブリッド車:約131,0000円(自動車税、取得税、重量税、初回継続検査時の重量税)
燃費
- ガソリン 車: JC08モード燃費 17.6km/L
- ハイブリッド車: JC08モード燃費 25.2km/L
エンジン性能
- ガソリン 車 :最高出力131ps 最大トルク15.8kgf・m
- ハイブリッド車 :最高出力139.5ps 最大トルク30kgf・m(数値はエンジン+モーター)
装備
- ガソリン車 :運転席&助手席シートヒータ、コンフォートビューパッケージ、UVカット機能付きフロントウインドウガラス・ドアガラス
- ハイブリッド車:LEDヘッドライト、LEDアクティブコーナーリングライト、車両接近通報装置、ハイブリッド専用エクステリア
ガソリン車とハイブリッド車の価格差は、約40万円ハイブリッドが高くなりますが、今年度末(重量税は4月末)まで登録の場合は、エコカー減税の恩恵でその差が約30万と約10万円縮まります。
また、4WDの場合は価格差は約40万でほぼ一緒ですが、ガソリン車の4WDはエコカー減税がすべて対象外のため、まったく減税されないので、ガソリン車との価格差が27万円とFFより購入費用の差が少ない上、運転席&助手席シートヒータが標準装備されるなど、FF車より快適装備が豊富な仕様となります。
ハイブリッドシステム以外の装備の差を考えれば、あくまでエコカー減税の恩恵を受けた場合ですが、実質の価格差は20万円程度となるので、燃費の違いを考えると妥当な価格差ではないでしょうか。
ただ、エコカー減税がなくなった場合は、その差は10万程度アップして30万円と広がります。
この10万は大きいですが、来年10月の消費税10%の増税の関係もあり、このままのかたちで残ることは考え難いと思います。
例えば、言われているように自動車取得税を廃止し、自動車税、重量税を減税になるとします。
そうすると、自動車取得税が廃止になり、ハイブリッドもガソリン車も取得税がかからないので、今、エコカー減税で取得税非課税のハイブリッド車を購入した人が、来年10月に買うと、今度も取得税はかからないが、消費税が2%とアップするのでその分負担が増えますね。
それに自動車税と重量税は廃止ではなく、減税の案が有力なので、こちらもエコカー減税で免税を受けていた車は、逆に登録時と初回継続検査時の重量税負担が増えると、いうことになります。
自動車税は登録翌年度1年だけですが、概ね75%減税を受けたとすると、どれだけ減税になるかは分かりませんが、少なくとも登録翌年だけは、負担は増えると思います。
その後は、この自動車税がどれだけ減税されるかがポイントですね、乗り続ける年数にもよりますが、少なくとも1/3くらいに減税されないと。
エコカーもそうでない車も税金が変わらなければ、車種にもよりますがガソリン車に比べ30万~50万円の金額差があると、ガソリン代だけではなかなか購入コストは吸収できないと思います。
まとめ
引用:ホンダ公式HP
ガソリンかハイブリッドかというより、金額優先かエコ優先か、現実優先かステータス優先かですかね。
個人個人それぞれ価値観も違うので、何を優先するかは、その人次第ですが、ただ多くの人はいいものを安く買いたいと思っているでしょう。
それを考えれば、やはりフリードハイブリッド車をエコカー減税でいくらでも安く買うのが一番ということですかね。
ただ、消費税増税が今回は決定的なので、増税後に自動車取得税が廃止、自動車税、重量税が減税されるか、また、エコカー減税終了から消費税増税までの半年は、どうなるか。
エコカー減税が半年伸びるか、消費税導入前に減税を先行させるか。
いずれにしても、もしフリードハイブリッド車の購入を考えている方は、年明けにはエコカー減税動向が決まると思いますので、もし予定通りなら駆け込み購入予想されるため、登録が間に合わずエコカー減税が受けられなくなることのないよう、早めの購入をおすすめします。
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