現行5代目セレナは、2016年8月の登場になりますが、当初は4代目と同じくスマートシンプルハイブリッドというシステム搭載のS-HYBRID(ガソリン車)とS-HYBRID非搭載の最廉価グレードのセレナSの2タイプですが、エンジンは共にMR20DD(1997cc)という1種類のになります。

   引用:日産自動車公式HP

このS-HYBRIDとは、通常のハイブリッドシステムはエンジンとモーターが連携することで効率を高めるシステムですが、セレナに搭載のS-HYBRIDは、減速時に捨てていたエネルギーを再利用する仕組みです。

これまでは、車のスピードを落とすときはブレーキを踏んで車の運動エネルギーを熱に変えて廃棄していましたが、S-HYBRIDは、スピードを落とす際に、運動エネルギーの一部を電気エネルギーに変えて回収します。

その回収したエネルギーはバッテリーに蓄えられるので、そのため従来より多くの電気を蓄積できるバッテリーを装備しています。

そこで蓄えられてた電気はアイドリングストップ時の電気の供給に使われるほか、発進加速時にも使われトルクが必要な発進加速時にモーターを回すことでエンジンを助けるため、エンジンの働きをモーターが補うことで発進加速が効率的にできるシステムです。

このS-HYBRIDに加え2018年3月、ノートに搭載され話題となった「eーPOWER」搭載モデルが追加されました。

これまでは実質的に燃費や価格を考えると、ただのガソリン車とほとんど変わらないS-HYBRID車だけ、という寂しいラインナップでしたが、ハイブリッド車と互角に対抗できるeーPOWERというこちらもハイブリッド車なのですが、このe- POWERの追加でトヨタのノア3兄弟やステップワゴンと対等に勝負できるようになりました。

結果はすぐ現れ2018年上期のミニバン販売台数1位となり2013年以来の年間1位の可能性も出てきました。

ところで、e-POWERとはどのようなエンジンなのでしょうか。

日産e-POWERとは、簡単にいうと「充電を気にしないでどこまでも走れる自動車」となるのですが、もう少し詳しく説明すると、動力源は電気自動車と同じモーター。

このモーターは、電気自動車のリーフに搭載されているEM57というモーターです。

リーフなどの電気自動車は外部の電源から充電する機能を備えていますが、e-POWERにその機能がない代わりにガソリンエンジン(HR12DE/1.2L)が発電しながらモーターで走行するシステムです。

なので、走りは完璧に電気自動車ですが、自宅などで充電する必要はありません。

ただ、発電用のエンジンにはガソリンが必要なのでガソリンスタンドで給油はしますね。

モーターとエンジンを併用するという意味では、S-HYBRIDより完全なHYBRIDですね。

                   引用:日産自動車公式HP

ちなみに燃料消費率JC08モードはS-HYBRID車のハイウェイスターGの16.6km/Lに対しeーPOWERのハイウェイスターVは26.2km/Lとなり、この結果でもハイブリッドしています。

そんなe-POWERの追加でバリエーションが増えたセレナの自動車税や重量税・車検の金額は?減税はいくら?【税金】について調べました。

【自動車税】

eーPOWERとS-HYBRIDの自動車税を比較しました。

セレナの自動車税(登録翌年度適用)

eーPOWER

  • ハイウェイスターV(FF )エンジン排気量 1,198cc
    自動車税 34,500円-減税額25,500円=9,000円

S-HYBRID

  • ハイウェイスターG(FF)エンジン排気量 1,997㏄
    自動車税 39,500円-減税額   0円=39,500円

eーPOWER車のガソリンエンジンは、この大きな車体に反してなんと1200ccなので、初めから5,000円の差が付いていますが、それにもましてeーPOWER車は、平成32年度(平成は31年までってこの時は決まっていなかったのでしょうね)燃費基準+50%達成車なので、自動車税(登録翌年度適用分)が概ね75%減税になりますが、ただの燃費基準達成車のS-HYBRIDは減税されません。

減税車の条件が厳しくなってきてますね。

ガソリン代と税金はeーPOWER車のほうが圧倒的に有利ですね。

【重量税】

eーPOWERとS-HYBRIDの自動車重量税を比較しました。

セレナの自動車重量税(新車購入時/3年自家用)

eーPOWER

  • ハイウェイスターV(FF)車両重量 1760kg
    重量税30,000円-減税額30,000円=   0円

S-HYBRID

  • ハイウェイスターG(FF)車両重量  1700kg
    重量税30,000円-減税額 7,500円=22,500円

重量税もeーPOWER車、こちらは免税となりますが、S-HYBRIDは25%の減免にとどまっています。

 

引用:日産自動車公式HP

それにしてもこうしてみると車って本当に税金多いですね。

自動車税、重量税、取得税、それに消費税、主食のガソリンにもたんまり税金がかかっています。

【車検】

eーPOWERとS-HYBRIDを車検費用(初回継続検査)を比較しました。

セレナ車検費用(初回継続検査)法定費用

eーPOWER

  • eーPOハイウェイスターV(FF)重量税   0円
    自賠責保険料 25,830円 印紙代 1,800円=27,840円WER

S-HYBRID

  • ハイウェイスターG(FF)重量税 20,000円
    自賠責保険料 25,830円 印紙代 1,800円=47,630円

上記の法定費用の他に点検基本料金

【画像をクリックすると拡大します】

走行状況により一概にはいえませんが、通常の走りであれば初回(新車購入3年後)の車検は、点検基本料金(各車検を扱うディーラーや整備工場などによって価格は違いますし、また代車の有り無しなどプランによっても違いますが、だいたい20,000~50,000程度だと思います))にオイル交換+オイルエレメント交換程度で済むと合計でeーPOWER車で53,000円程度~83,000円程度、S-HYBRIDは73,000円程度~103,000程度でしょうか。

【減税】

eーPOWERとS-HYBRIDの減税額がどれだけ違うものか比較しました。

    引用:日産自動車公式HP

eーPOWER

ハイウェイスターV(FF)

メーカー希望小売価格 3,404,160円(消費税込)

  • 自動車取得税   非課税  減税額85,000円
  • 自動車税(登録翌年度適用) 概ね75%軽減 減税額25,500円
  • 自動車重量税(新車新規検査)  免税 減税額30,000円
  • 自動車重量税(初回継続検査)  免税 減税額20,000円
  • 合計  160,500円

S-HYBRID

ハイウェイスターG(FF)

メーカー希望小売価格 3,016,440円(消費税込)

  • 自動車取得税 20%軽減  減税額15,000円
  • 自動車税(登録翌年度適用) 対象外  0円
  • 自動車重量税(新車新規検査) 25%軽減 7,500円
  • 合計   22,500円

eーPOWER車がほぼ満点のエコカー減税の恩恵を受けられているのに対して、S-HYBRID車のほうは、ほんの僅かな減税を受けるに留まります。

その減税額の差は、共に最上級車同士を比較すると初回継続検査時の重量税まで含めた場合約14万円の差が出ます。

車両の価格差は約36万円ありますが、他のメーカーのハイブリッド車とガソリン車の価格差より小さいので、ここから減税差額分の約14万円を差し引くとその差は22万円に縮まりますから、燃費の差を考えるとeーPOWER車がお得ですね。

※自動車税については、新車購入の翌年度に適用の1回限り、重量税については、「平成32年度燃費基準+50」を受けているeーPOWER車が新車購入時に加え初回継続検査(車検)まで免税となります。        

※このエコカー減税の適用期間は、自動車取得税、自動車税については、平成31年3月31日までに新車登録・届出をした場合、また重量税については、平成31年4月30日まで新車登録となります。

【まとめ】

セレナは今年の3月にeーPOWER車が加わるまでの間、メインはS-HYBRIDという名のガソリン車だったため、真のハイブリッドを持つノア3兄弟やステップワゴンに比べ燃費やエコカー減税を重視すると、とても太刀打ちできる状況ではありませんでした。

そこへノートを蘇らせたeーPOWER車の登場で一気に逆転、セレナはミニバン販売台数2018年上期トップとなりました。

この勢いが続けば2013年以来のミニバン販売台数年間1位の座に返り咲くことが濃厚にそうです。

今回セレナの税金などを調べてあらためて感じたのですが、車ってお金かかりますね。

まず、なんといっても数百万円からの車両本体にナビなどの高価なオプション代やフロアマットのような必需品の費用。

それに上述の税金関係、車検費用の他にも任意保険料、こまめに点検などする方ならその点検、交換費用、それに自動車税は毎年あり、自宅に駐車スペースがなければ毎月の駐車場代も必要です。

月極駐車場は場所によってかなり高額にもなりますし、さらに動かすにはガソリン代、高速使えば高速料金、街に出掛ければ今度は時間貸駐車料金、細かくいえばあと洗車料金や小さな傷でも気になる方は修理代も馬鹿になりませんね。

             引用:日産自動車公式HP

上記のエコカー減税の存続については、2019年10月に予定している消費税10%への増税も関係してくるので、来年度はそのまま延長になることは難しいと思います。

消費税増税やエコカー減税廃止が決定るれば、駆け込み購入で今年度末(2019年3月31日)までの登録ができないという、数年前の消費税8%への増税の時のようなことも予想されるので、確実に減税を受けたい方は急がないといけませんね。

特にセレナeーPOWER車を検討しているのであれば、ゆっくり悩んでいる時間はないと思います。

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たくや

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