ホンダ フリードは、2008年にモビリオの後継車として、背の高いボディーデザイン・低重心技術で多機能をもつ使い勝手の良いコンパクトミニバンクラスでデビューを果たしました。

2008年5月に発売され、運転がしやすいコンパクトカーであるとあって、若いファミリー層から高い人気を集め、大ヒットとなりました。

それから8年後の2016年9月にフルモデルチェンジされ、新型フリードとしてデビューしました。

新型フリードは、旧型フリードの良い部分残しながらも、更に新しい技術を取り入れるなどで生まれ変わりました。

今回は、新型、旧型のフリードの違いに注目し、進化したフリードの魅力ついて迫ってみたいと思います。

初代フリード

5ナンバーサイズのコンパクトミニバンとして2008年にデビューしました。

2008年5月~2016年9月まで販売され、運転しやすいコンパクトミニバンとして、ファミリー層を中心に人気を集めました。

初代フリードの性能についてチェックしてみましょう

  • 駆動方式:FF
  • ボディサイズ:全長4215mm×全幅1695mm×全高1715mm
  • 室内サイズ:室内長2625mm×室内幅1440mm×室内高1265mm
  • タイヤサイズ:(前)185/70R14 88S(後)185/70R14 88S
  • エンジンタイプ:L15A型 1.5L水冷直列4気筒SOHC16バルブ
  • 排気量:1496cc
  • 最高出力:118ps(87kW)/6600rpm
  • 最大トルク:14.7kg・m(144N・m)/4800rpm
  • 10・15モード燃費:16.4km/リットル
  • 車両重量:1280kg

2代目フリード

2016年9月、多機能で手軽に乗れるコンパクトミニバンとしてモデルチェンジされ、デビューを果たしました。

「知るほど!乗るほど!フリード!」をキャッチコピーに、こちらも初代フリード同様にファミリー層より高い人気を集め注目されています。

初代フリードの性能についてチェックしてみましょう

  • ボディサイズ:全長4265mm×全幅1695mm×全高1710mm
  • 室内サイズ:室内長3045mm×室内幅1455mm×室内高1285mm
  • タイヤサイズ:(前)185/65R15 88S(後)185/65R15 88S
  • エンジンタイプ:L15B型 1.5L水冷直列4気筒DOHC16バルブ
  • 排気量:1496cc
  • 最高出力:131ps(96kW)/6600rpm
  • 最大トルク:15.8kg・m(155N・m)/4600rpm
  • JC08モード燃費:19.0km/L
  • 車両重量:1360kg

新旧比較

新旧フリードについて、様々な視点から比較をしてみました。

燃費編

旧型フリードは、アイドリングストップシステム、IMAハイブリッドの搭載により、JC08モード16.6km/L、ハイブリッド車21.6km/Lの燃費になっています。

新型フリードは、19.0km/L、ハイブリッド車27.2km/Lで燃費が大きく向上しました。

街乗りが多い方は、旧型ハイブリッド車でも21.6km/Lありますので、十分な低燃費なので、満足できると思います。

そして、搭載されているエンジンが1.5L水冷直列4気筒DOHC16バルブへ変わり、パワーアップとともに燃費性能の向上が実現されたといえます。

更に、新型ガソリン車にもアイドリング機能が搭載され、徹底的に燃費性能を向上されています。

エンジン編

旧型フリードは、ガソリン車が最高出力118馬力、最大トルク14.7kgm、ハイブリッド車のエンジンが88馬力、13.5kgm、モーターは14馬力、8.0kgmと大人数の乗車では若干パワー不足を感じるスペックになっていました。

新型フリードは、直噴エンジン、高効率CVTが採用され、131馬力、15.8kgmと力強い走りと、燃費性能が大幅に向上されました。

ハイブリッド車も1.5Lエンジンと高出力モーターが組み合わさったことで、110馬力、13.7kgm、モーターが29.5馬力、16.3kgmの実現となり、力強い走りが楽しめるようになりました。

フルモデルチェンジしたことで、フットワークが劇的に向上したと言えますね。

安定性フリードでは、若干揺さぶられる傾向にあったが、新型ふりーどは、背が高いとは思えないほどのしなやかな走りが実現され、カーブなど気にせずに気持ちよく走れるように改良されています。

内装編

一番の違いは、全席広い、くつろぎ空間の実現といえます。

旧型フリードより1列目から3列目のシート間の距離が90mm拡大され、大人が快適に乗車できる空間が実現されました。

旧型フリードでは、3列目シート下に収納されていたエンジン等のシステムが、新型フリードでは、小型化が実現され、1列目シート下に移動され、ハイブリッド車でも広い室内空間が実現されました。

旧型フリードは、運転席周りの大きめインパネトレイやグローブボックスはそなわっていますが、収納スペースは少ない印象でした。

新型フリードは、ハンドルの奥にインパネアッパーボックス、引き出し式センターテーブル等が増え、小物類の収納が出来るなどで使い勝手がよくなりました。

荷室空間については、旧型フリードは、3列目を使用するとちょっとしたものは乗りますが、大きな荷物となると厳しい印象がありました。

新型フリードは、シートアレンジにより、荷物が積み込みやすい豊富な収納力が実現され、便利で使いやすい機能が増えました。

デザインについては、旧型フリードのイメージは残しつつも、どっしりとした重厚感がある品のあるデザインになりました。

フリードとフリード+の違い

この2つのタイプについて、違いをチェックしておきましょう。

フリード

  • 駆動方式:FF
  • 寸法:全長4265m×全幅 1695m×全高1710m
  • エンジンタイプ:L15B 水冷直列4気筒DOHC
  • 最高出力:81kw(110ps)6000rp
  • 最大トルク:22N・m(13.7kgf・m)5000rpm

フリード+

  • 駆動方式:FF
  • 寸法:全長4295mm×全幅1695mm×全高1710mm
  • エンジンタイプ:LEB-H1 水冷直列4気筒DOHC
  • 最高出力:81kw(110ps)6000rpm
  • 最大トルク:22N・m(13.7kgf・m)5000rpm

スペックを見ると大きな違いは全くありませんね。

フリードを2列化したフリードスパイクは、アウトドアファンから大きな支持を得て人気をあつめました。

新型フリードでは、フリード+(プラス)へと進化し、外観上の違いはないものの、機能が充実されました。

バックドアの開口部の高さは、335mmであり、スライドドアのステップは、旧型フリードよりも185mmも低くなっています。

インテリカラーについてえ、3色から選べるフリードに対し、フリード+はブラック単色設定になっています。

フリード+は、2列目シートのアレンジにより大人2人がゆったり横になれるくつろぎスペースが実現されます。

更に、この状態でも床下に荷物を大量に収納できるとあって、キャンプや車中泊を楽しみたい方にピッタリの車と言えます。

フリード+は、機能を重視して購入を考えている方には、ピッタリの車と言えますね。

中古車価格の違い

中古車価格の違いについてもチェックしてみましょう。

旧型フリード:25.9万円~230万円
新型フリード:149.7万円~314.2万円

旧型フリードのハイブリッドタイプは、まだまだ人気が高く中古車市場でも高く取引されているようです。

もう少し旧型フリードが中古車市場に流れるのを待てば価格も少し下落するかもしれませんが、待てない人は、多少無理してでも新車のフリードを購入する方がお得になるかもしれませんね。

まとめ
旧型フリードと新型フリードの進化点に着目し、様々な視点から比較してみましたがいかがでしたでしょうか。

乗り心地、室内空間、走り、燃費性能など全ての点で新型フリードは旧型フリードから大幅に改良されています。

しかし、外観、内装など旧型フリードでもまだまだ古さを感じさせない雰囲気もありましたね。

安全面で、新型フリードには歩行者感知機能「ホンダセイシング」が採用されています。

小さな子供や、ファミリーで使う事を考えると多少出費は大きくはなりますが、新型フリードは安心してドライブを楽しむことができるかもしれませんね。

このように、旧型、新型ともにメリット、デメリットがありますので、購入の際には実際に店頭で試乗したりして見比べて選んでくださいね。

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