今、ミニバン界の中で最も人気があるのはセレナではないでしょうか。
ラインナップにe-Powerが加わり、ハイパーエコドライブがミニバンでも可能となっただけではなく、9月のマイナーチェンジで基本装備が強化されました。
発展が目覚しいですよね。
トヨタではノア・エスクァイア・ヴォクシーのミニバン御三家に分散していますが、それらの差がいまいち分かりにくい。
更にその中でグレードが分散しています。
トヨタの中でミニバンを選ぶのはなかなか苦労するのではないでしょうか。
その点、日産のミニバンはセレナしか存在しませんから、悩むのはグレード選びだけで良いのです。
それでもいろいろなグレードがあって、検討が必要ではあるのですが・・・。
今回は、ベースグレードと、スタイリッシュで精悍な外観がカッコいいハイウェイスターを比較・検討していきたいと思います。
セレナのベースグレードって?
まずセレナのグレードにはS・X・G・ハイウェイスター・ハイウェイスター G があります。
以下、日産HPの主要装備一覧から、重要そうな装備を列挙して比較してみました。
セレナ S
- ハロゲンヘッドランプ
- ハイビームアシスト
- LEDリアコンビネーションランプ / ハイマウントストップランプ
- インテリジェントオートライト
- アドバンスドドライブアシストディスプレイ
- オートエアコン / リアクーラー
- VDC(横滑り防止装置)
- ヒルスタートアシスト
- インテリジェントエマージェンシーブレーキ
必要最低限、といった感じでしょうか。
どれも近年の車には必ずと言っていいほどついている機能ですよね。
ただ一つだけ特徴的なのは、アドバンスドドライブアシストディスプレイでしょうか。
タコメーターや車輌情報、時計等が表示されるディスプレイです。
これだけですとありきたりの機能ですが、その真価はオプションを付けた場合に発揮されるのです。
そのオプションとは標識検知機能(進入禁止標識検知、最高速度標識検知、一時停止標識検知)です。
認識した際に警告やアラート音でお知らせしてくれます。
警告がアドバンスドドライブアシストディスプレイに表示されるということです。
安全性への社会的配慮が伺えますね。
セレナ X
セレナ S がハイブリッドになったもの、と考えていただければOKです。
装備に関しては大きな違いはありません。
アイドリングストップが追加になったくらいでしょうか。
セレナ G
セレナ X に対して、
- LEDヘッドランプ
- 革巻きステアリング
- 両側のワンタッチオートスライドドア
- プラズマクラスター
- 専用アルミ
等が追加となったものです。
LEDヘッドランプはハロゲンと比べて非常に明るく、HIDと比べて最大光量に至るまでの時間が早いことが特徴です。
また消費電力が少ないので、バッテリーにも優しいのです。
はっきり言ってハロゲンは時代遅れです。
あまりに暗く、夜道では大変危険です。
特に年をとり、視力や視野角が狭くなってくると尚更その重要性をひしひしと感じます。
ちなみに S にはオプション設定がありますが、X には設定がありません。
X VセレクションⅡにはオプション設定があるようですね。
何故そこで標準にしなかったのか、実にややこしいですね・・・。
セレナ ハイウェイスター
意外かもしれませんが、X の 外装・インテリア変更版であるのみです。
その分、全長・全幅がそれぞれ80mm・50mm伸びています。
ではハイウェイスター Gは?
そうです、G の 外装・インテリア変更版です。
但し何故かハイウェイスター G には4WDの設定がありません。
つまりハイウェイスターは見た目にこだわる人向けの車ということです。
セレナ と セレナ ハイウェイスターの燃費は?
引用元:日産HP
さて、ベースとハイウェイスターの違いは外装だけであるとお伝えしましたが、燃費にはどれほどの違いがあるのでしょうか。
ハイウェイスターはハイブリッドであるため、対照ベースグレードは X として比較してみた結果は下記の通りです。(どちらもカタログ値です)
セレナ X 燃費
17.2km / L
セレナ ハイウェイスター 燃費
17.2km / L
ですよねー!
ちょこっと外装が違うくらいですから燃費は変わらないですよね。
セレナ と セレナ ハイウェイスターの値引きは?
引用元:日産HP
性能や外観は大事なんですが、一番気になるのはお値段ですよね。
みなさんはディーラーでどれくらいの値引きをされているのでしょうか。
口コミを集めてみました。
セレナ X の値引き額
30万〜40万
セレナ ハイウェイスター の値引き額
40万〜60万
もちろん時期にもよるとは思うのですが、かなり引いているなという印象です。
ところで車を買うなら月末に行けって話を聞いたことがありませんか?
ノルマを達成するのに必死な営業マンを捕まえて限界値引きさようって魂胆なんだと思います。
実はその話、ホントですが事実として足りない部分があります。
月末になって台数を確保したいから限界値引きして売るという話はホントです。
ただ、月末最終日に訪れても意味はありません。
これは正規ディーラー・代理店に限った話とお考えください。
彼らの成績は「受注数」というよりは「登録数」で管理されています。
登録というのは車検証情報をお客様名義に変えることを言います。
会社全体で何台登録できたかで、国内・世界でのランキングを争っているのです。
さて、登録の為には陸運局に行かなければなりません。
陸運局の営業時間は平日の16:00までと決まっています。
また登録の前段階として車庫証明を用意しておかなければなりません。
東京ですと早いところでは中1日で交付されますが、大体中2日くらいはかかることがほとんどです。
つまり、月末最終日に商談が入ったところで月内の登録は不可能ですから、営業マンは必死に売ろうとはしません。
もちろん次月の受注残案件として繰り越せるのですが、当月登録前提の追い込み時期になって始めて限界値引きが許されることが多いのです。
ですから狙い目は月末かつ平日の中3日程を残した日ということになります。
プラス、決算が近づいていると尚更拍車がかかります。
つまり、2019年3月26日が最も値引きを期待できる日となります。
しかしこれは国産正規ディーラーに限った話です。
輸入車正規ディーラーの決算月は12月です。
輸入車の大幅値引きを引き出す場合はクリスマスくらいのシーズンが適当でしょう。
また、中古車に関しては値引きはあまり期待できません。
一物一価で個体ごとに仕入れ値や加修費(仕入れてから店頭に並べるまでにかかった修理費)が異なり、中古車市場もまた超流動的で1週間後に平均売値が30万以上下がることも多々あり、利益を考えると値引きの余地すら残らないことがほとんどだからです。
もし「値引き」を重視するなら、選択肢は新車しかありません。
セレナとハイウェイスター、どちらを買うべきか?
以上比較してきた通り、セレナ X とハイウェイスターには外観や内装の違いしか無いことがわかりました。
つまり、ノーマルを求めるならセレナ、見た目の違いを求めるならハイウェイスター。
というありきたりな結果に帰結します。
通常、ゴテゴテとしたパーツが追加されるとその分車重が重くなり、燃費に悪影響を及ぼすのですが、ハイウェイスターの場合は追加ではなくデザインが異なるのみのようですね。
燃費に影響するほどのデザイン変更ではないようです。
どちらも安全性能に差はありませんので、ご家族とよく相談して決めると良いでしょう。
実際乗ってしまえば運転者から外観が見えることは無いわけで、個人的にはノーマルグレードで良いと考えています。
その差分を旅行資金の頭金にすれば、家族はより喜んでくれますから。
以上、ご購入のご参考となれば幸いです。
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