オデッセイは現行型で第5世代となるロングセラーで、発売当初は、立体駐車場にも収まる車体サイズと箱型ミニバンの次に広い室内空間で首都圏を中心に爆発的に人気を博した車です。
では、その広い室内空間で後部座席の暖房の効きはどうなのでしょうか?
また、3rdシートの安全性、乗り心地はいかに?
この記事では、上記のように車にとって重要なファクターについて、掘り下げていきたいと思います。
オデッセイの後部座席
乗用車の多くは、2ndシートの位置を高めにしています。
これは「アップライトポジション」といい、2列目の乗員が無理なく乗車できるように考案されたものです。
座高の高いイスに座ると、脚がほぼ直角に近い形になりますが、マッサージチェアのようなリクライニングのイスに座ると、脚を投げ出した形になり、足元のスペースが広くなりますね。
この理屈が車の後部座席に採用されることで、狭いとされているセダンでも、座ってしまえば意外と狭さを感じにくくなっています。
限られたスペースで乗る人に窮屈感をいかに与えないかを考え抜かれたものだったんですね。
オデッセイも例にもれず、「アップライトポジション」が採用されています。
しかもオデッセイの場合、「低床低重心プラットフォーム」が最大の威力を発揮しています。
普通、運転席、助手席よりも高い位置にくる「アップライトポジション」は、座面が高くなった分、室内高が狭くなり、大柄な人では頭が天井に当たってしまうため、若干の車高アップを講じていますが、オデッセイは「低床低重心プラットフォーム」のため車高を高くしなくても十分なスペースが確保できるのです。
後部座席の暖房
箱型ミニバンには車格が大きいため、空調の効率化が配慮され、2ndシート、3rdシートにそれぞれ左右(だいたい窓の上部)に後部座席用エアコンの吹き出し口が備わっています。
一方、セダンやステーションワゴンにはありません。
インパネにあるエアコンで十分だからです。
さて、ではオデッセイのような箱型ミニバンとステーションワゴンの中間のようなミニバンはどうでしよう?
やはり、3rdシートまであるだけに、ちゃんとあるんですね。
しかし、初期型くらいの時代には後部座席用エアコンは冷房しかなく、冬場に後部座席に乗る人は暖房が効きだすまで寒さに耐えるか、厚着するしかありませんでした。
そして現在、一部の高級ミニバンに(オプション含め)後部座席暖房が設定され、オデッセイにも上級モデルのEX専用装備として「トリプルゾーンコントロールフルオートエアコンディショナー」が採用されています。
これは運転席、助手席、後部座席の3つのゾーンで個別に温度設定が可能な、なんとも贅沢な装備です。
肝心の効き具合ですが、調べた限り「至って普通」との意見が多くみられました。
寒冷地や豪雪地帯などでない限り、切望するレベルの装備にはなっていないようです。
あればあったで有難いけど、そんなに重要性は感じない…といったところでしょうか。
後部座席の乗り心地
これはもう、写真を見ただけでも乗り心地の良さが伝わってきます。
「マッサージチェアか」ってくらいのクオリティですよね。
オデッセイに限らず、HONDAは総じて足回りが硬めと言われていますが、たとえソフト感の薄い足回りだとしても、それすら程好い振動に変えてしまうほど上質な寛ぎを演出してくれます。
ただ、少し大柄な方は、シートベルトが窮屈に感じるかもしれません。
と言うのも、このシート、シートベルトが一体となっているのです。
一昔前は、車体のピラーにシートベルトが備わっているのが通常だったんですが、デザイン的流行なのか、安全性を追求した結果なのか…
考えられるのは、従来のピラー式は、シートをリクライニングさせると、シートベルトだけ動かずその場に留まります。
そうした時に急ブレーキでもかけられたら、乗員は留まったシートベルトに激突。
本来、我々の体を事故の衝撃から守るための装置が、一変して凶器と化す…なんて本末転倒ですね。
そんな残念な事故を無くすために考案されたものが、シートに一体化したシートベルトである、と分析します。
さらにこのシートの素晴らしいところは、旅客機のファーストクラスの座席を彷彿とさせる機能にあります。
なんと、背もたれを倒すと、連動して足元のパネルがせり上がる「オットマン機能」がついている「プレミアムクレードルシート」が7人乗り仕様で装着されます。
赤ちゃんや、小さなお子様のいる方は、8人乗りタイプをオススメします。
2ndシートにベビーシートやチャイルドシートを取り付けた場合、何かと重宝するのが、真ん中の部分なんです。
7人乗りのタイプでも、シート同士を隣接させて、真ん中の部分を作ることはできますが、2人分しかスペースはなく、おむつやミルクなど、赤ちゃんの必要装備は意外と多岐にわたるものなので、そのストックヤードが欲しくなるでしょう。
しかし、決して安くはない買い物が故、どうしても「プレミアムクレードルシート」が捨てられない場合は、足元に置くしかありません。
ただ無造作に置いただけでは車の動きで赤ちゃんグッズが散らばってしまうこともあるでしょうから、散らばり防止の籠を設置する等の工夫をすると良いでしょう。
そして、3rdシートが床下収納式のため、2ndシートのロングスライドが可能、まさにファーストクラス。
その3rdシートにも、リクライニング機能がついています。
前述しましたが、Honda特有の硬めな足回りも「しっかりした乗り味」として感じられる程造り込まれた現行オデッセイの乗り心地は、後部座席に至るまで秀逸です。
3rdシート
一昔前までは、「補助席」的な役割だった3rdシート。
現実的には、その役割は変わっていないと言えますが、中身は劇的に変わってきています。
写真を見ると、人間工学に基づいたようなフォルムで、長時間のドライビングでも疲れ難そうですね。
加えて両脇のカップホルダーは、室内空間を犠牲にすることなく、巧く工夫されています。
個別のリクライニングによって、荷物のバリエーションが広がり、さらに床下格納式にすることでラゲッジスペースを最大限に活用できるようになっています。
3rdシートの安全性
衝突実験映像、というのを見たことがあるでしょうか?
車の安全性能を確立させるために行われる実験で、ダミー人形を実験車両に乗せ、色々な方向からぶつけさせ、各所に取り付けられたスーパースローカメラで、エアバッグの作動スピード、車体の損傷具合、ダミー人形の挙動など、多方面からの検証がされ、各社の基準に見合った安全レベル以上まで高められます。
ことミニバンに於いては、ファミリーユースが多く占めるので、ダミー人形も女性型、子供型、赤ちゃん型と、リアルに近い条件でテストがされています。
そんな中、「後部座席のシートベルトをしないで衝突事故をするとどうなるのか」という実験映像では、運転席に男性型、2ndシートに女性型と女性型に抱っこされた赤ちゃん型、3rdシートに男性型と女性型の各ダミー人形を配置、運転手以外シートベルト非装着で60㎞/hの衝突実験。
結果は、運転手はエアバッグで動きが一番少なく、2ndシートの女性型は運転手のダミー人形の後頭部に激突。
赤ちゃん型は女性型から突き放され、フロントガラスを突き破って車外に放り出され、3rdシートのダミー人形は2ndシートに折り重なるように突っ込んでいました。
もしこれが実際の人間だったら……血の気が引きますよね。
次に、同じダミー人形で今度は運転手はシートベルト、2ndシートの女性型もシートベルト、赤ちゃん型にはチャイルドシート、3rdシートもシートベルト着用の模範ケースで実験。
結果は、全員乗車位置から動かず、チャイルドシートが僅かにズレた程度でした。
結論として、シートベルトをしっかり装着するることで、万が一の時でも、最悪の事態は避けられる、ということになります。
まとめ
このオデッセイの乗り心地を調べて、批判的な意見は見当たりませんでした。
それだけ各方面の性能が洗練されているんだな、と感服しました。
数値上の広さは箱型ミニバンにはかないませんが、実際乗ってみると全く引けを取らない造りであることを実感できるはず。
試乗の際は是非とも後部座席、特に7人乗りの「プレミアムクレードルシート」に体をうずめてみてください。
このシートは、購入検討している人の決定打になる程の破壊力を持っているので、トドメをさされますよ。(笑)
乗り降りのし易さもオデッセイのウリですので、そこも併せて吟味してみてください。
高い買い物ですが、正しくベストなチョイスなら、決して後悔はさせない車だと思います。
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