オデッセイをホンダがリリースしたのが1994年の24年前(2018年現在)。
初代から現行型に至るまで、大きさはどう変化してきたか、どんなドラマがあったのか。
今回は歴代オデッセイの寸法を比較し、旧型~最新モデルのヒストリーを紐解いてみたいと思います。
オデッセイ誕生秘話
ホンダがオデッセイを世の中に解き放ったのは1994年10月20日、「クリエイティブ・ムーバー」(生活創造車)を提唱し、その第一弾としてデビューさせたのが「オデッセイ」でした。
当時のホンダは、RV車種を持っておらず、いすゞ自動車からビッグホーンのOEM(同じ車体を、別のメーカーが名前を変えて販売すること もちろん、両社合意の下)であるホライゾンを扱うに留まっていて、業界からは「致命的」とまで囁かれた程だったそうです。
当然ながら、セダンやクーペ以外の車種展開に出遅れ、世間のニーズに応え難く業績も低迷。
これはマズイとホンダがとった背水の陣が、「オデッセイ」だったのです。
では、一体どうやってホンダは救世主を作り出したのか。
まさか、OEMのホライゾンを・・・!?
安心してください。
穿いてます、いや、違います。
まず、ステーションワゴンの「アコード」のプラットフォームをベースに、生産ラインに入るギリギリまでサイズを拡大。
当時の1BOXカーでは主流だった「後席スライドドア」が採用出来なかった事がかえって多人数乗用車にない感覚を生み、ステーションワゴンがベースだけにセダンと同等の走行性能も相まって日本国内で大ヒットに繋がったとされています。
そういえば、各社こぞってライバル車種を作り出したのもこの頃ですよね。
一大ミニバンブームの火付け役となったオデッセイは、ホンダの業績を見る見る回復させ、排気量2ℓ以上の普通自動車クラスでは長年首位を独占していたトヨタのクラウンをも抜き去り、12万台以上の販売台数を記録。
1994年に日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞、1995年にはRJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞。
当時、人気映画の「アダムスファミリー」をコマーシャルに起用したのも、この成功へ導く一助になったであろうと思います。
モデルチェンジ
オデッセイは他の車同様、マイナーチェンジを経てモデルチェンジがされます。
初代が生まれて、2~3回のマイナーチェンジでユーザーの反応を分析し、その時の情勢、流行りなど総合的に決断された方向性を基にモデルチェンジが行われ、そこからマイナーチェンジ、モデルチェンジと繰り返され、初代、中期型、後期型で生産終了となるのがおおまかなパターンとされていますが、このオデッセイは2018年現在、5代目と息が長いロングセラー。
いかにオデッセイという車が人気かが伺えます
初代オデッセイ
発売当初の販売目標は4,000台/月と控えめだったものの、予想外の大ヒットに生産ラインも後に増強しています。
ホンダにとっては「うれしい悲鳴」だったことでしょう。
これだけのヒットの理由として挙げられているのが、「セダンと同等の性能且つ、広い室内」「コラムシフトにより、席の移動が楽」「ステーションワゴンより多人数乗車が可能」等。
今迄はセダンだと狭いし、ステーションワゴンも荷物は積めるけど狭さは変わらない、かと言って1BOXだと大きすぎて立体駐車場に入らないし、取り回しがストレス・・・
そこに現れた正義の味方(笑)がオデッセイだったんですね。
ですが、人間は貪欲なもので、ひとたびその恩恵に慣れてしまえば、もう普通の事となり、有難みも、便利さもあまり感じなくなってしまうという困った宿命を持っています。
その宿命のおかげで、より良いものが世に出回るんですがね。
2代目
このモデルチェンジは、細やかな部分しか変更はされておらず、マイナーチェンジ?と正直思いました。
1999年にフルモデルチェンジしたオデッセイは、先代の大ヒットを受け、基本コンセプトはそのままに、エンジンは2種類あるうちJ30A型が200psから210psと、若干の性能向上がされ、トランスミッションは2.3ℓモデルに4速AT、3.0ℓモデルに5速ATが適用され、走りの質が高められています。
また、特別グレード「アブソルート」シリーズの展開も、この頃から始まっているんですね。
3代目
痒いところに手を届かせたオデッセイは、2代目すらマイナーチェンジレベルにしてマーケティングのリサーチをハイクオリティなものにしました。
そして迎えた3代目。
より高級感を演出して誕生したオデッセイは、富裕層の心も掴みました。
ただの「丁度いい広さの、セダンより人や荷物が乗る車」から、「ハイセンスな高級ミニバン」にドレスアップし、内装も近未来的、且つ車内空間を犠牲にしない造りになっています。
瞬く間に「高級サルーン」の仲間入りを果たしたオデッセイは、更なる進化をします。
4代目
4代目のオデッセイは、「悲劇のモデル」と言ってもいいかもしれません。
と言うのも、改善を燃費や、安全性能の方に振ったまでは良かったものの、首都圏、大都市部での「車離れ」に加え、立体駐車場に収まるサイズの恩恵があまり得られない地方では、首都圏で重宝されたサイズが「中途半端」とされはじめ、性能的には良好な改善がされているにも関わらず、業績が振るえず、苦戦を強いられたそうです。
そんな経緯からは大胆と思わざるをえないモデルチェンジが現行型の5代目でなされました。
5代目
まず、大きく変わったのが、念願だった「両側スライドドア」の採用です。
ライバル車種は早くから両側スライドドアを採用しており、出遅れた感がありますが、それはホンダもわかっていたはず。
もしかすると、後からスライドドアを出すことは狙いとしてあったのかもしれませんね。
変わったのはそれだけではなく、歴代最多の改良箇所で、車両サイズからグリルデザイン、シート構造、エンジンの直噴化、足回りの大改革等々、多岐にわたります。
一番の改革は、「ハイブリッド仕様」の導入でしょう。
これにより、どうしても重くなってしまうミニバンに革命的な燃費の改善がなされます。
車重1,880kgに対してJC08燃費が24.4km/Lとなります。
総排気量も2,000ccクラスになっていることも、税金面で魅力的ですよね。
車格の変化 進化ごとのサイズ比較
次に、車格の変化をみていきます。
世代 | 全長 | 全高 | 全幅 | ホイールベース | 車両重量 |
初代 | 4,750mm | 1,645~1,660mm | 1,770mm | 2,830mm | 1,470~1,610kg |
2代目 | 4,770~4,835mm | 1,630~1,655mm | 1,795~1,800mm | 2,830mm | 1,570~1,760kg |
3代目 | 4,765mm | 1,550~1,570mm | 1800mm | 2,830mm | 1,610~1,760kg |
4代目 | 4,800mm | 1,545~1,565mm | 1800mm | 2,830mm | 1,600~1,690kg |
5代目 | 4,830mm | 1,685~1,715mm | 1800mm(アブソルートは1,820mm) | 2,900mm | 1,700~1,880kg |
ざっと見ても、少しずつ大型化しているのがわかりますね。
でも、実物を見ると同じか、むしろスリムになっているような感じすらあります。
5代目に至っては、念願の「スライドドア」が採用されたにも関わらず、4代目と変わらない見た目に収まっているところは、ホンダの設計技術の苦労が垣間見えます。
開発の内部では勿論、他の製造や、販売、設計、上層部とも調整は難しかったのではないでしょうか。
地味ですが、各部署の連携の賜、と言ってもいいかもしれませんね。
まとめ
車というものは、型は同じでも全く同じものはない、とされます。
サイズひとつとっても、数センチ違うだけで運転の感覚がかなり違うものです。
中古車市場ならその差は顕著になり、ドライバーが車に合わせるように慣れていくプロセスが成り立ちます。
あなたは、車の性格に合わせることができますか?
それはつまり、その車の性格を理解することになり、そうしたうえでハンドルを握るドライバーが操ることにより、快適で、安全なドライビングが実現されるでしょう。
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