ステップワゴンと言えば、ホンダの1BOX系ミドルサイズミニバンで大ヒットした車として有名ですね。
1BOXというと、クラス最高の室内空間を得る代わりに払った代償が「車重の増加に伴う燃費の悪化」や「パワー不足」と言われ、パワー不足を解消するために多くの1BOX車が搭載した「ターボ」も、更なる燃費の悪化を招いたり。
今回の記事では、そのターボの燃費とは如何程のものなのか、また、チューニングの可否、可能性についても探っていきたいと思います。
ターボとは?
ターボチャージャーとも言い、日本語にすると「過給機」で、エンジンから排出される排気ガスを再利用してタービンという旅客機のエンジンを野球ボール大にしたような装置を可動させ、エンジンパワーの底上げを可能にするものです。
ターボ機構が出始めの頃は、その特性上スポーツカーに搭載されることがほとんどでしたが、今は補助力的な意味で車重の重い1BOXや排気量制限のある軽自動車まで、幅広く採用されています。
最近では開発が更に進み、「ダウンサイジングターボ」という考え方が定着しつつありますね。
ダウンサイジングターボとは?
これは、「元々の排気量を少なくして、非力になった分は高性能ターボで補う」という考え方で、高性能ターボで性能を損なうことなく小排気量化する事で環境にも配慮し、税金もお安くなるオマケ付きという、2度、3度オイシイ話ですね。
2015年にフルモデルチェンジしたステップワゴンにも、ダウンサイジングターボモデルがラインナップされています。
ステップワゴンターボの燃費と加速性能の評価は?
さて、ここで一番気になるのは、やはり燃費ではないでしょうか。
まず、モデル別の比較から見ていきましょう。
ステップワゴンスパーダ1.5Lターボ
- WLTC:表記なし
- JC08モード:15.0~16.2km/L
- 実燃費:11.8~10.3km/L
- 高速長距離巡行:15~14km/L
ステップワゴンハイブリッド
- WLTC : 20.0km/L
- JC08モード:25.0km/L
- 実燃費:16.87km/L
やはり、燃費の上ではハイブリッドには敵いませんね。
しかし、2000の標準グレードより若干優秀な数値を出してくるだけに、ホンダ開発陣の意地を見た感じがします。
次に、加速性能はどうでしょうか?
なんと、0~60km/h 5.3秒 という驚きのデータがありました。
これは、ベンツA180スポーツ1.6Lターボの加速が同条件で5.38秒というから、スポーツカー並みの加速ができるミニバン、ということになります。
普段使いの方がそんな加速を必要とする場面はそうそうないとは思いますが、そのポテンシャルを秘めているということは、それだけ余裕のある走りが出来る、ということになります。
例えば、ちょっと急な上り坂になったとき、追い越しを試みるとき、この加速は安心感を与えてくれるでしょう。
エンジンが唸ってばかりで加速が伸びない、では後続車を混乱させ、事故を誘発してしまう危険性だってあります。
自分の親父の昔の車がそうでした。
ドライビングインプレッションでも、ステップワゴンは「しなやかな足回りである」と、直進性能だけでなく、曲がるクオリティーも高いことをプロドライバーがコメントしています。
車の基本性能「走る」「止まる」「曲がる」を洗練させた、完成度の高い仕上がりと言っていいでしょう。
「止まる」は特に無いのか?
いいえ、「止まる」は、曲がるためには切り離せない動作です。
ただでさえ背丈の高い車ですから、カーブを曲がる時は車体が揺れる「ロール」が発生し、足回りが柔らか過ぎるとロールが激しくなることで車内の人は酔っちゃいます。
逆に硬すぎるとロールに加え、僅かな路面の段付きを拾ってしまい、車体を安定させることは至難の業となり、スピン、若しくは最悪横転のリスクがあります。
カーブ手前でブレーキを体重移動するように踏み込むことで、減速と車体の前傾姿勢が整い、前方に過重が乗ったままカーブの湾曲に沿うように曲がっていくことで車体は安定し、乗員もストレスは感じ難いでしょう。
そういった理想的なコーナリングが可能にするのは、ドライバーの運転操作と車の足回りのバランスがとれていてはじめて成せるのです。
プロドライバーは、そう言った総合的に優秀なバランスのとれた足回りと評する時に、「しなやかな足回り」という表現をします。
勿論、サーキットで看板背負ってレースに挑むなんて時は話が変わってきますが…
そんな時は、専用設計のメーカー品を使い、何回もサーキットを試運転して調整していくのですが、その調整のことを「チューニング」と言います。
チューニングはステップワゴンでできるのか?
結論から言いますと、出来ます。
ステップワゴンというと、ドレスアップのイメージが強いと思いますが、そのドレスアップも立派なチューニングの一つだと個人的には思ってます。
かたや、本格的なチューニングを施すチューニングショップも存在します。
ただ、ショップに施工を依頼するとなると、かなりの資金+消費税がかかるので、小技を効かせてのお手軽DIYチューニングがお勧め。
そもそも、チューニングの定義というのも結構曖昧で、「カップホルダー付けるとかでもチューニングだ!」から、「車の性能を引き上げる事が出来てこそのチューニングだ!」まで、幅広い意見があるものです。
例えば、ターボならブースト計を付けてみたりとか、フォグランプを付けたり、電気の流れをスムースにする「アーシング」は、素人でもとっかかり易いと思います。
「ブースト」とは、タービンによって圧縮された空気のことで、「過給圧」「ブースト圧」とも呼ばれ、その数値が高ければそれだけエンジン出力の底上げが可能な一方、エンジンの耐久以上のブーストをかけてしまうと、エンジンブローを引き起こし、一発廃車が確定してしまいます。
ブースト計は専門知識がないと危険なので、ショップにお任せするのがベターです。
チューニングの可能性
チューニングとは、「調律」「調整」の意味を持っています。
このことから、ベースとなるノーマル車両より性能の向上を図るのが目的で用いられる言葉で、チューニング施工後は何らかの性能がレベルアップしているため、「チューンナップ(tune-up)」とも言われます。
とても魅力的な車に愛車を仕上げる喜びは、車好きユーザーならば誰しも感じるところでしょうが、そこには「正しい知識を理解した上で」という前置きが存在すると著者は思います。
忘れてならないのが、「ノーマルでもチューニングされている」ということ。
実は、新車を発注してからユーザーの手元に納車されるまで、メーカーで万人向けにクセがないようにチューニングされているんです。
それを踏まえた上で、自分の好みになるようにどこをどういじるかが、チューナーのセンス、ということになります。
もし、前途の理解なしに理想だけを追求してしまうと、崩してはいけないところまで崩して、調整不備、即ち「デチューン」となってしまう可能性があるのです。
データや走行インプレッションからも、相当高品質な最新技術とチューニングが施されている車両であることを窺がわせるため、いじるのが勿体なく感じるかもしれませんね。
できるなら、高次元のバランスを崩さずに的を射たピンポイントのチューンで、素敵な「only-one」の一台に仕上げてみては如何でしょうか。
まとめ
この記事を執筆するにあたり、色々なデータや走行インプレッション動画等を見てきましたが、「ここ最近の車は凄い」と驚きの連続でした。
今迄聞いたことのない新技術が惜しみなく投入され、細かいところにまでチューニングのメスが入り、テスト回数も格段に増えた事で信頼性も強いものになりつつあり、価格に於いては10年前の新車価格と遜色ない。
徹底したコスト管理の賜物ですよね。
その中でもこのステップワゴン、どういった方に合うのか?ちょっと考えてみました。
データや走行インプレッションから、加速はスポーツカー並み、曲がる時の足回りはしなやかで、走りの質を磨いたモデルであることが推測されます。
それでいてファミリーユースに最適な1BOXとくればズバリ、「元走り屋で家族想いのパパ」にぴったりかもしれませんね。
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