2016年8月に発表されたC27型セレナ。
フルモデルチェンジにより新世代日産の象徴であるVモーションを採用したフロントグリルが採用され、より端正な顔つきとなったこのセレナ。
ミニバン世界初の低車速域レーンキープアシストやプロパイロット等の先進的なロジック満載なところもさることながら、実用面でもハンズフリーオートスライドドアや給油口のキャップを外すことなく給油できるキャップレス給油口を日産社で初めて採用する等、実用面でも話題の尽きない車です。
このセレナに、電動パワートレインであるe-POOWER搭載モデルが発表されました。
先鋒としてノートに搭載されたe-POWERをミニバンであるセレナに搭載され、どのような性能を見せるのか。
この記事では日産社のハイブリッドをけん引していくe-POWERとガソリンエンジン搭載モデルを燃費面で比較して、ガソリン車とどちらがお買い得なのかを見ていきます。
そもそもe-POWERって何??
引用:日産公式HP
CMなどでも「電気の力で走る」などと聞くのでハイブリッドなんだろうと予想するのは容易だと思います。
また、間違いではありません。
しかしハイブリッド車の代名詞ともいえるプリウスやアクアなど、トヨタのハイブリッド車と一味違うのがこのe-POWERというハイブリッド方式。
トヨタのハイブリッドはパラレル式という、エンジンとモータが両方動力として使用される方式です。
当然、急加速や登坂走行等の高負荷運転時にはそれなりにエンジンにも負荷がかかります。
高速走行では、エンジンをメインに走行するのでハイブリットの恩恵はなくなってしまいます。
それに比べ、e-POWERはシリーズ式というハイブリッド方式になります。
シリーズ式は駆動はモータのみで行い、エンジンは専ら発電用に使用します。
エンジンの使用用途は発電のみですので、高負荷走行を行ってもエンジンには発電以上の負荷はかかりません。
低負荷から高負荷まですべてモータが行うので、常にエンジンは効率のいい回転数で稼働することができるのです。
カタログ燃費
引用:日産公式HP
カタログに表記されいてる燃費はJC08モードという決められた走行パターンを走行して燃費を算出します。
グレードごとにカタログ燃費を見ていきましょう。
まずはガソリンエンジン。
- S 2WD 15 km/L
次にe-POWERモデル
- e-POWER X 2WD 26.2 km/L
- e-POWER ハイウェイスター 2WD 26.2 km/L
- e-POWER XV 26.2 km/L
カタログ数値で見ると圧倒的にe-POWERに軍配が上がります。
設定に驚いたのですが、純粋なガソリンエンジンを搭載する車両は2WDモデルのSのみ。
今回はe-POWERと比較するため、e-POWERの設定のない4WDモデルは除外させていただきました。
e-POWERと比較してしまうと見劣りするガソリン車の燃費ですが、ノア・ヴォクシーが16kmですので大差はありません。
補足ですが、カタログ数値にはエアコンの使用は含まれておらず、ハイブリット車は回生エネルギー量が一番多い走行モードでの結果となります。
実燃費
今回はみんカラで実際にセレナを購入された皆さんの燃費情報を参考にしてみました。
まずガソリン車から。
年間を通して10~12km/Lを推移しているような感じです。
カタログ値が15kmですから多少は落ちることを予想しても、この値は大健闘ではないでしょうか。
この車両のボディサイズなら妥当な数値だと思います。
次はe-POWER者です。
平均して14km/L~16kmLの実燃費のようです。恐るべしカタログパワー…。
実走行において、絶対にカタログ値は出ないと予想していても、この現実との差は激しすぎるような気がしますね。
ハイブリッドは街乗りなどでのストップアンドゴーが多い場面で圧倒的に燃費がいいのですが、高速走行のような常に高出力を求められるような場面はガソリン車と同等かそれ以下になってしまいます。
しかし、この車をミドルサイズミニバンとして考えると、驚異的な燃費です。
ただライバルになってくるノア・ヴォクシーハイブリッドは15~17km/Lなので少し劣ってしまいます。
しかしこれは現状の結果ですので、更に情報数が増えてくるとライバルたち肉薄するどころか上回ることも考えられます。
販売価格
引用:日産公式HP
実燃費では少々肩透かしを食らったような感じのe-POWERですが、車両の販売価格はどうでしょう。
e-POWERを搭載するベースモデルとなる e-POWER Xが2,968,920円、e-POWER XVが3,128,760円、e-POWER ハイウェイスターが3,178,440円となっています。
比べてガソリンエンジン搭載モデルはは既出の通り、Sのみで販売価格は2,440,800円となっています。
個人的主観からすると、やはりe-POWERモデルは高いと感じます。
あと少し頑張ればエルグランドに届きそうなこの値段…。
実走行燃費で考えても正直この値段で、お買い得とはならないと思います。
ガソリン車は200万円半ばとe-POWER ハイウェイスターと約100万円差があり、非常に手の出しやすい値段設定と感じます。
現状での実走行におけるガソリン車とe-POWER車の燃費差を考えると、どうしてもガソリン車に軍配が上がります。
個人的にはもう少しe-POWERの燃費に健闘してほしいというのが本音です。
e-POWERの良さは燃費だけでは語れない
引用:日産公式HP
燃費や価格では少々不利に感じるe-POWERですが、e-POWERならではの魅力もたくさんあります。
モーターの特性上、0回転から最大トルクを使用できます。この恩恵を受け、乗り味はスムーズの一言。大排気量エンジンを搭載しているような圧倒的な走りだしを感じることができます。
更に、アクセルペダルの操作のみで、加速から減速まで行えるe-POWER Driveや、ハイブリッド駆動用バッテリーに十分充電量があれば、極力エンジンを停止してモーターで走るマナーモード等ハイブリッド車ならではの機能が目白押しです。
特にこのマナーモード、エンジンが始動しないため、ほとんど無音で走れるので、早朝や深夜の住宅街を走行するのにはもってこいのモードとなっております。
また、e-POWERモデルはハイブリッドならではの静粛性にさらに磨きをかけています。
ルーフ前方には制振材を追加、フロントガラスには遮音中間膜を追加、フロントダッシュ下部には吸音材を拡大する等の工夫をし、車内は驚くほど静かです。
こういった点でガソリン車とe-POWER車では全く違う車と言っても過言ではありません。
まとめ
引用:日産公式HP
以上燃費と販売価格を比較してきましたが、いかがだったでしょうか。
何かと新しい物が注目されがちですが、こうして値段や燃費で比較するとガソリンエンジンも優秀です。
高速走行や、高負荷走行など、まだまだガソリンエンジンにメリットがある部分も数多くあります。
一方、コストのかかるハイブリッドはどうしても設定価格が高くなってしまいますが、ガソリンエンジンでは味わうことのできない静粛性や運動性能を見せてくれます。
また、環境面でも大きく貢献することができるエンジンです。
価値観は人それぞれですし、どこにお得さを感じるかも三者三葉なので、一概には言えません。
少しでもこの記事が皆様の車選びの参考となれば幸いです。
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