オデッセイという車をご存知ですか?
オデッセイはホンダから販売されている3ナンバー式のミニバンです。
ミニバンと言ってもよくあるような箱のような形ではなく、いわゆるステーションワゴンというような平べったい形のミニバンです。
ミニバンは、大容量重視の車高の高い形とデザイン・走り重視の車高の低いタイプの2種類が今トレンドですね。
オデッセイは、その中でもデザイン・走り重視の車高の低い形の代表格と言えます。
代表なこともあって、装備や仕組みなどホンダの最先端がふんだんに盛り込まれています。
その中でも大きなものがハイブリッド。
ミニバンのハイブリッドは今、いろいろと出てきていますがオデッセイも例にもれず、ハイブリッドシステムを搭載したモデルを販売しています。
このオデッセイハイブリッドについて実際の燃費や燃費向上のコツなどを記事にしていきたいと思います。
オデッセイハイブリッドのカタログ上の燃費
まず、オデッセイハイブリッドがどのくらいのスペックを持っているのか調べてみましょう。
ホンダHPによると、オデッセイハイブリッドのカタログ燃費は
- HYBRID・Honda SENSING 26.0km/L
- HYBRID ABSOLUTE・Honda SENSING 25.2km/L
- HYBRID ABSOLUTE・EX Honda SENSING 24.4km/L
となっています。
この数値はJC08モードという燃費測定方法によって出されたものです。
ホンダオデッセイのハイブリッド車は3ラインナップあります。
名前が長くなるほど価格が高くグレードも上がります。
一方いろいろな装備が乗っているせいか、燃費の方はただのHYBRIDの方がよくなっています。
ハイブリッド全体で最も燃費が良い車はプリウスで、その数値は40.8km/Lとなっています。
プリウスは驚異的な燃費ですね。
オデッセイハイブリッドもミニバンの中ではそこまで燃費が悪いわけではありませんが、それでもプリウスの半分程度の燃費となっています。
やはりミニバンとしての車体の大きさと重さが影響してしまっているのでしょう。
ミニバンクラスでは、燃費が10km/Lを切ることもあるため、20km/L以上の数値がでているのは充分すぎると言ってもいいと思います。
実際の燃費は?
カタログスペックの燃費について調べてみましたが、実際はそこまで良い燃費がでないというのが相場です。
工場や研究室のような整った環境で最も良い数値をとったのがカタログ燃費になるため、実際の走行では暑かったり寒かったり、エンジンが暖まっていなかったり渋滞がとんでもなかったりと、カタログ燃費のような数値がでるのは稀です。
大体8割程度の力しか発揮できない車が多いと言いますが、オデッセイハイブリッドの場合はどうでしょう。
実際の乗っている人の口コミを調べてみますと、実際の燃費としては大体15.63km/Lぐらいのようです。
JC08モードの約6割程度となっているでしょうか。
口コミを見てみると、
- 冬場の燃費がどうしてもよくならない。
- 燃費を良くするにはコツが必要だ。
- 力不足なのか踏み込んでしまうこともある。
とのことでした。
みなさんいろいろと試行錯誤をして良い燃費を出そうと考えているようですね。
燃費が良いことに越したことはないですし、なんだかうまい運転と言われているようで運転が好きな人ほど、燃費向上を求める気もします。
オデッセイハイブリッドの燃費を良くするコツは?
見てきたように、オデッセイハイブリッドの実燃費はやはりカタログ燃費にはかなわないようです。
それでも十分良い燃費なのですが、最近のガソリン代は高騰し続けているために、燃費は良くて良すぎることはないといった環境が続いています。
中には、オデッセイハイブリッドは燃費を良くするためにコツが必要だという口コミもあったりして、なにやら知っている人と知らない人では劇的な違いがあるような技があるような気もしてきました。
では、その技とはどんなものでしょうか。
その前に、オデッセイが搭載しているハイブリッドシステム、「SPORTS HYBRID i-MMD」について調べてみます。
オデッセイハイブリッドのシステムは、いわゆる日産のe-powerに似たような仕組みと言われます。
この仕組みは、エンジンを動かした時の動力をまず電池をためるために使うのです。
そして、ためた電力で車を動かします。
そのほうが、エンジンの作りだした動力を充分に車輪に伝えることができるそうです。
e-powerと違うところは、電池だけでは力が足りない時に、エンジンが直接車輪を動かすことができるところです。
「エンジン直結クラッチ」という仕組みが動いて、エンジンの力をダイレクトに車輪に伝えられます。
これによって電池だけでは出せない力強い走りができるようになっているのです。
オデッセイハイブリッドは、こうしたハイブリッドシステムを使っているので燃費を良くしたい場合、このシステムに合わせた走行を心がけることが大切になってきます。
エンジンの力を電池を貯めることに使い、そしてそれを車輪に伝えることで無駄なくエンジンの力を走行に使うことができるこの仕組みをうまく使わなくてはいけないということです。
電池だけで力が足りない時に、エンジンを直結させて駆動を行う「エンジン直結クラッチ」ですが、これを使うとその分エンジンが多く回ってしまします。
特にオデッセイハイブリッドで使われているエンジンは、ガソリン仕様のものと比べると少し小さめのエンジンになっているようです。
エンジン自体の馬力で言えばガソリン車の方が強いわけです。
そのため、たとえハイブリッドの仕組みを備えていたとしても強い駆動を必要とするエンジン直結状態を長く続けていればその分小さなエンジンをたくさん回して、同等以上の重さを持つ車体を走行させなければいけないため、燃費がよい走行とはなかなかならないのだそうです。
強い駆動を必要とする場面ではオデッセイハイブリッドは少し非力に感じるユーザーもいるようです。
また街乗りなどではよい燃費を出すこともあり、強い駆動を必要としない場面では燃費は向上することが多いようです。
その他、寒い時期はどうしても燃費が悪くなってしまうようです。
これは、バッテリーの性質によるものかもしれません。
オデッセイハイブリッドでは、エンジンで作り出したエネルギーを貯めるためにリチウムイオンバッテリーを使っています。
これは携帯電話などと同じバッテリーですね。
これはどのバッテリーでもそうですが、外気温が下がるとその放電能力も下がってしまうそうです。
リチウムイオンバッテリーはそれでも他のバッテリーに比べまだ能力が下がらない方ですが、車のような大きくて重いものを動かすとなるとなるとどうしてもその能力の低下が問題になって来てしまいます。
バッテリーの能力が下がってしまって電池からの出力が少なくなってしまうと、それだけエンジン直結による走行が多くなってしまうということです。
燃費向上のコツは、こうしたハイブリッドの特性を意識した運転の中にあると考えられます。
つまり、オデッセイハイブリッドの燃費をさらに向上させるためには、1にも2にもアクセルを踏み込まないようにするということに尽きるのではないでしょうか。
バッテリーを使うことによって良い燃費を達成しているため、このバッテリーを使うような運転をすることによって燃費の良さを維持しようという作戦です。
まとめ
以上、見てきましたようにオデッセイハイブリッドの燃費はミニバンの中でも比較的良い方だと言えること、それでも実燃費は環境により大きく変わること、燃費向上のコツとしては、王道ですがアクセルをあまり踏まないようなエコ運転を心がけることという結果になりました。
もちろんこの他にも燃費向上の秘訣はいろいろあると思います。
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